金沢商工会議所会館
旧金沢商工会議所会館は昭和31年に竣工、隣接する中小企業会館は昭和40年に竣工し50年以上経過し、老朽化が著しいことから現在地での建替えが決定、プロポーザル方式にて当社が設計者として選定された。設計にあたり策定したコンセプトは以下のとおりである。
・本施設の敷地は全国に19カ所選定された「重要文化的景観選定区域」の中に位置し、歴史的な趣を感じられる魅力ある景観を保全・継承する地域として金沢市の「伝統環境保全区域」に属している地域でもある。そのような敷地背景を充分に考慮しながら、金沢の都市特性である「時代性が重層したデザイン」を目指す。
・「金沢の地域性・文化性」を感じさせかつ「新しい金沢を発信する」デザインとして、雪国のもてなし空間ともいえる「大きな現代の庇空間」を現代の技術によって創り上げる。19世紀後半、前田家13代齊泰が母堂のために建立した巽御殿(現成巽閣)には、当時の木造技術の粋を懲らして「桔木」により3mを超える持ち出しの「つくしの縁」を創っており、その創造的技術は現在に生きる私たちにも大きな感動を与える。本施設に於いても、現代技術を駆使することで、雪国において軽い表現の屋根形態を実現し、後世の人々に今日の時代精神と感動を伝えたい。
奥深い庇空間は、にわか雨も多いこの地域において城周辺を散策する市民や観光客には格好な雨宿り空間として機能する他、陰影ある表情を創り出し、伝統環境保全区域に相応しい上品で落ち着いた雰囲気を創り出す。
・地元経済人の活動拠点である当会館に求められる「金沢らしさ」は、「静かな佇まい・清らかな意匠」―谷口吉郎氏の言葉―ということばで表現される意匠性を建物全般に取り入れることで実現する。
・加賀前田家が押し進めたお茶、工芸、芸能等多岐に渡る文治政策は、今の時代に受け継がれ、まさに金沢の伝統文化を形成している。このような伝統文化は殆どの人が感じる「金沢らしさ」と言える。建築的には金箔、加賀友禅、漆工芸等をさりげなく建物に取り入れていくことは奥床しい「金沢らしさ」につながると考えており、吹き抜け空間を中心にそのような場を設定する。
・全体計画は「機能的かつ合理的」を基本とするが、会員・利用者や道行く人が親しみやすく、前面に広がる金沢城の歴史的遺構を楽しめる計画とする。
・環境に負荷をかけないパッシブで省エネを図った計画とする。パッシブな手法としては西日の抑制、通風採光の確保、省エネ手法としては屋上緑化、地熱の利用、高効率ヒートポンプ方式等の導入を前提に計画する。
以上のコンセプトで設計を進めた。
・本施設の敷地は全国に19カ所選定された「重要文化的景観選定区域」の中に位置し、歴史的な趣を感じられる魅力ある景観を保全・継承する地域として金沢市の「伝統環境保全区域」に属している地域でもある。そのような敷地背景を充分に考慮しながら、金沢の都市特性である「時代性が重層したデザイン」を目指す。
・「金沢の地域性・文化性」を感じさせかつ「新しい金沢を発信する」デザインとして、雪国のもてなし空間ともいえる「大きな現代の庇空間」を現代の技術によって創り上げる。19世紀後半、前田家13代齊泰が母堂のために建立した巽御殿(現成巽閣)には、当時の木造技術の粋を懲らして「桔木」により3mを超える持ち出しの「つくしの縁」を創っており、その創造的技術は現在に生きる私たちにも大きな感動を与える。本施設に於いても、現代技術を駆使することで、雪国において軽い表現の屋根形態を実現し、後世の人々に今日の時代精神と感動を伝えたい。
奥深い庇空間は、にわか雨も多いこの地域において城周辺を散策する市民や観光客には格好な雨宿り空間として機能する他、陰影ある表情を創り出し、伝統環境保全区域に相応しい上品で落ち着いた雰囲気を創り出す。
・地元経済人の活動拠点である当会館に求められる「金沢らしさ」は、「静かな佇まい・清らかな意匠」―谷口吉郎氏の言葉―ということばで表現される意匠性を建物全般に取り入れることで実現する。
・加賀前田家が押し進めたお茶、工芸、芸能等多岐に渡る文治政策は、今の時代に受け継がれ、まさに金沢の伝統文化を形成している。このような伝統文化は殆どの人が感じる「金沢らしさ」と言える。建築的には金箔、加賀友禅、漆工芸等をさりげなく建物に取り入れていくことは奥床しい「金沢らしさ」につながると考えており、吹き抜け空間を中心にそのような場を設定する。
・全体計画は「機能的かつ合理的」を基本とするが、会員・利用者や道行く人が親しみやすく、前面に広がる金沢城の歴史的遺構を楽しめる計画とする。
・環境に負荷をかけないパッシブで省エネを図った計画とする。パッシブな手法としては西日の抑制、通風採光の確保、省エネ手法としては屋上緑化、地熱の利用、高効率ヒートポンプ方式等の導入を前提に計画する。
以上のコンセプトで設計を進めた。
・本施設の敷地は全国に19カ所選定された「重要文化的景観選定区域」の中に位置し、歴史的な趣を感じられる魅力ある景観を保全・継承する地域として金沢市の「伝統環境保全区域」に属している地域でもある。そのような敷地背景を充分に考慮しながら、金沢の都市特性である「時代性が重層したデザイン」を目指す。
・「金沢の地域性・文化性」を感じさせかつ「新しい金沢を発信する」デザインとして、雪国のもてなし空間ともいえる「大きな現代の庇空間」を現代の技術によって創り上げる。19世紀後半、前田家13代齊泰が母堂のために建立した巽御殿(現成巽閣)には、当時の木造技術の粋を懲らして「桔木」により3mを超える持ち出しの「つくしの縁」を創っており、その創造的技術は現在に生きる私たちにも大きな感動を与える。本施設に於いても、現代技術を駆使することで、雪国において軽い表現の屋根形態を実現し、後世の人々に今日の時代精神と感動を伝えたい。
奥深い庇空間は、にわか雨も多いこの地域において城周辺を散策する市民や観光客には格好な雨宿り空間として機能する他、陰影ある表情を創り出し、伝統環境保全区域に相応しい上品で落ち着いた雰囲気を創り出す。
・地元経済人の活動拠点である当会館に求められる「金沢らしさ」は、「静かな佇まい・清らかな意匠」―谷口吉郎氏の言葉―ということばで表現される意匠性を建物全般に取り入れることで実現する。
・加賀前田家が押し進めたお茶、工芸、芸能等多岐に渡る文治政策は、今の時代に受け継がれ、まさに金沢の伝統文化を形成している。このような伝統文化は殆どの人が感じる「金沢らしさ」と言える。建築的には金箔、加賀友禅、漆工芸等をさりげなく建物に取り入れていくことは奥床しい「金沢らしさ」につながると考えており、吹き抜け空間を中心にそのような場を設定する。
・全体計画は「機能的かつ合理的」を基本とするが、会員・利用者や道行く人が親しみやすく、前面に広がる金沢城の歴史的遺構を楽しめる計画とする。
・環境に負荷をかけないパッシブで省エネを図った計画とする。パッシブな手法としては西日の抑制、通風採光の確保、省エネ手法としては屋上緑化、地熱の利用、高効率ヒートポンプ方式等の導入を前提に計画する。
以上のコンセプトで設計を進めた。