「公益社団法人 青年海外協力協会(ＪＯＣＡ)」及び、「こまがね市民活動支援センター ぱとな」が共に入居する新オフィスの改修工事である。

元々ＪＯＣＡの本部は東京半蔵門のオフィスビルの中に入っていた。しかし、近年日本各地で地方創生事業に取り組む中で、もっと地域と向き合えるオフィスにしようという事で、地方への移転が検討された。駒ヶ根市には青年海外協力隊(ＪＩＣＡ)の訓練所があり、ＪＯＣＡの職員にとって原点となる場所であることから移転先の候補となる。一方、駒ヶ根市は青年海外協力隊とまちおこしをしたいという構想をもっており、双方の思惑が合致した。
2017年夏にプロジェクトが本格的にスタートした。

改修内容としては、内部、外部とも全面改修を行っている。
1階はカフェ機能・フリーアドレスの機能を持つワンルームのオフィスであり、地域の方々や、学生たちが自由に利用することが出来る。
商店街側の外壁ラインを約1.5ｍ下げて“引き込み”をつくり、幅9ｍ×高さ3ｍの大開口を設けることで、商店街と一体的な利用が可能なプランとした。
2階もワンルームのオフィスであるが、海外で活躍する協力隊をイメージした力強い内装としている。

「原点回帰」を掲げた本施設は、ＪＯＣＡの諸外国での経験を活かした地方創生の拠点となる施設である。本施設を拠点に様々な人と日常的に関わりを持ち、地域全体の賑わい・活力の創出を目指す。