青年海外協力協会(JOCA)本部改修工事に続く、「ゴッチャウェルネス駒ケ根」の新築工事である。「ごちゃまぜ」をコンセプトとした「駒ケ根市版生涯活躍のまち構想」の実現を目指す、地域住民が気軽に利用できるウェルネスの計画である。
＜敷地概要＞
駒ケ根市は伊那谷の中央、3000㎡級のアルプスの山々を望むことが出来る場所に位置する。
計画地は歩行者専用の銀座通り商店街と市道の2面の道路に面する敷地である。自動車の走行
が制限されている為、地域の人々は徒歩で商店街を利用し、すれ違う人と挨拶を交わすことが
自然な、穏やかな雰囲気のある場である。
＜建物概要＞
外部は建物を2面の道路に対し隅切をし、その部分にテラスを計画し、ウェルネス
プログラムや地域イベントに利用できるスペースを設けた。建物が立ち並ぶ商店街に
余白である広場を作り、地域の人の憩いの場となることを目指している。建物の高さは既存の商店街の建物高さと揃え、風景に溶け込む建築を目指している。内部は1階が受付、スタジオ、男女更衣室、2階はマシンエリアである。2階のマシンエリアは駒ヶ岳の美しい景色を眺めながら運動出来るよう全面開口とした。
ウェルネスやJOCA本部を始め、多様な機能をまちに点在させ、多世代交流の促進、多様な人材の就労・活躍の場づくり、安心して暮らせる環境作り、アルプスに囲まれた自然豊かな
立地を生かしたワ―ケーションの促進など、地域全体の魅力アップを目指している。